8年ぶり新作「サガ」万人受けしないけど面白い理由 特殊すぎるバトル、ざっくりとしたストーリー

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ただし、そんな大きな魅力があっても『サガ エメラルド ビヨンド』は簡単にはおすすめできない。

前述のように、本作はバトルが中心でそれも特殊なものなのだが、それ以外はかなりざっくりとしているのだ。ゲームがある程度進むと、アイテムを交換できる「トレード」システムが出てくるのだが、これがとにかく面倒である。

バトル1回ごとにメニュー階層の奥深くからトレードを呼び出し、何度も何度もアイテムのチェックをする必要があるのだ。別にトレードをサボってもいいのだが、それはのちのち困る可能性が出てくる。

改善してほしいところは山のようにあるが…

ストーリースキップ機能も最低限といったところで、同じ主人公で何周もするゲームなのにこれはやる気をなくす。このゲームが好きだとしても、改善してほしいところは山のようにあるのだ。

緑色の光に導かれ、17の世界を巡るのが本作の基本的な流れ。同じ世界に2度3度行くことになるが、そのたびに展開が変化する(画像は任天堂公式サイトより)

とはいえ、それでも「バトルによってプレーヤーごとの物語が描かれるRPG」という魅力は非常に大きい。偶発性によってドラマティックな、かつプレーヤーそれぞれの独自体験が生まれる稀有なゲームなのである。おすすめはしないが、我こそはと思う人は遊ぶべき作品だろう。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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