部下の90%が動く、今日からできる「話し方改革」 部下のタイプに合った従いやすい指示の出し方

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とにかく変化スピードが最も速いメンバーを「自燃人」とカテゴライズしよう。しかし自燃人は通常、1~2割ぐらいしか存在しない。8~9割は「自燃人」以外である。だから、いつも1回や2回しか指示や依頼をしない上司は、

「わが社には、不燃人ばかりだ。可燃人なんていない」

とレッテルを貼ってしまう。しかし私は現場に入って組織の空気、風土、文化を変えるコンサルタントだ。可燃人と不燃人の見分け方を知らないから、そのようにレッテルを貼ってしまうのである。

2種類の可燃人とは?

働きかけても、なかなか行動が変わらない相手を見ると「みんな不燃人だ」と言いたくなるのはわかる。しかし、実際はそうではない。可燃人と不燃人の違いを詳しく解説していきたい。

まず、可燃人は変化するスピードによって2種類に分けられる。

(2-1)アーリー可燃人
→アーリー可燃人は比較的早く新しいアイディアに賛成し、行動を変えることができる。
(2-2)レイト可燃人
→レイト可燃人はアーリー可燃人が行動を変えたのを見てから、徐々に受け入れる。

可燃人の典型的な反応は「総論賛成、各論反対」である。たとえば上司が「新規開拓を強化しよう」と提案したとき、彼らは賛成する。「そうですね、わかりました」と答えるが、具体的な計画について話が進むと、「ちょっと待ってください」と抵抗を示すことが多い。

この際、「考えたって一緒だ。新規開拓の目標から逆算すれば、50社への定期接触は必要だ」と強く迫るのではなく、相手が根負けするまで待つべきだ。粘り強く、根気よく対応することが重要である。

可燃人はイノベーター理論のアーリーマジョリティやレイトマジョリティに似ている。新しい技術や製品をどのタイミングで受け入れるかによって、彼らのタイプが決まる。

重要なのは、上司が様々なアプローチを試み、効果的なコミュニケーションをとることである。ただテクニックを駆使するのではなく、相手を理解し、根気強く対応することが、可燃人を動かす鍵となる。

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