「貯蓄から投資へ」一気に加速している納得の背景 馴染みのスローガンもついに終わりを迎えるか

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このようなこともあって新NISAで投資額を増やす積極的な活用を考えている人の35%は、年間100万円以上から投資枠上限の360万円まで投資を計画しているとの調査結果もあります(下図参照)。

(出所)フィデリティ投信 「フィデリティ・ビジネスパーソン1万人アンケート 2023年」 P13

投資における「当たり前」の重要性

最後に、これらを踏まえて個人投資家の皆さんへ覚えておいていただきたいことを3つあげます。どれも当たり前のことですが、その当たり前のことを実践することが、実は投資においては大変重要です。

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① 個人投資家の最大の武器である時間を味方つけること

機関投資家のように締め日というお尻が決まっているわけではありません。長期保有でじっくり資産を運用すればよいのです。また、「休むも相場」という格言はけだし名言です。

② いちかばちかの大勝負は、決してしないこと

時間を味方にできるのであれば、次に大切なのは市場に居続けることです。それには一発で即退場となる賭け事のような投機的投資をしないことです。

② 情報収集の手間を惜しまないこと

株であれ、投信であれ一度購入したらどっしりと構えて保有を続けることは大切です。しかし、何もしないことが、どっしり構えることではありません。それでは、単なるほったらかしにすぎません。最低でも年1回は、決算報告書や運用法告書へ目を通しましょう。

板倉 正幸 ディア・マスターズ代表取締役

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いたくら まさゆき / Masayuki Itakura

1985年京セラ株式会社入社。1989年より日東電工株式会社で半導体・液晶関連部材や電子関連材料の海外営業に携わる。7年強の海外駐在中にはフィリピン拠点を立上げて、現地法人社長に就任。2006年から営業で培った製品知識を武器にIR担当開始。IRグループ部長として同社退職の2017年2月までの10年間で5000件の取材をこなす。2017年3月ディア・マスターズを設立以来1000社超の企業とやり取り。

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