5月以降の日経平均を決める最大のヤマ場が来た 強気継続でもGW中の相場急変には注意が必要だ

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さて、日本はGW(ゴールデンウィーク)に入ったが、世界はそれと関係なく動いている。とくに5月3日までの今週(日本は4月29日と5月3日が休日)は、重要指標やイベントがひしめく。

重要なところを拾ってみると、4月30日には中国の4月の製造業・非製造業PMI(購買担当者景気指数)と4月の財新製造業PMIが発表になる。ここで最新の中国経済の姿を確認したい。

また、ドイツの1~3月期GDP(国内総生産)もないがしろにできない。世界第3位の経済大国になった国の経済が、世界経済に影響を与えないわけはない。もちろん、ユーロ圏の1~3月期のGDPも重要だ。

5月1日にはアメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)の結果発表と、その後のジェローム・パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の会見がある。政策金利は5.25~5.5%に据え置きが予想され、「無風のFOMC」と言われているが、そんなときに波乱は起きやすいものだ。

アメリカではこの日、4月のADP雇用レポート、労働省の3月JOLTS(雇用動態調査)での求人件数、4月のISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数と、株式市場に影響する指標も出て、かなり忙しい日になる。

そして3日は、4月の雇用統計が発表になる。最重要である非農業部門雇用者は25万人程度の増加が見込まれているが、前回3月分の30.3万人増には驚かされた。失業率や平均時給は横ばいが予想されている。この日は4月のISM非製造業景況感指数も発表になるが、楽観的な事前予想が出ている。

さらに、4日には著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの年次株主総会がある。この日を中日にして3日間のお祭り騒ぎのようなイベントが開催される。

最近の相場でキャッシュポジションを高めているバフェット氏が、はたしてどんな託宣をするか。このように、日本市場にとっては今年中盤の相場(5月~夏場)を決定づけるかもしれない重要な1週間になると思っている。

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