全米の大学で「親パレスチナデモ」激化の真相 キャンパスにテントを張り、警察と激突
「東海岸で起きていることが西海岸に波及することを、大学は望んでいないのだと思う」と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で民族学の博士課程に在籍し、南カリフォルニア大での抗議行動に参加したマガ・ミランダは語った。
抗議者たちはその日のうちに戻ってきたが、午前中に強制撤去されたテントが再び張られることはなかったため、大学側は少なくとも当分の間、恒久的な野営の確立を阻止した。
午後6時前、ロサンゼルス市警の警官が解散を命じ、逮捕と退学処分を科すと脅した。多くのデモ参加者は警察の境界線の外に移動したが、二十数人がキャンパスの四つ角の真ん中で腕を組み、パレスチナ国旗を持つ者もいた。
ロス市警当局が24日に発表したところによると、警官隊は最終的に93人を不法侵入で、1人を凶器による暴行の疑いで逮捕した。ロス市警のケリー・ムニーズ警部は、暴行事件についての詳細は明らかにしていない。
午後9時までに、警官はキャンパスから残ったデモ参加者を排除し、門を施錠した。
ガザの子どもたちや学生のことを考えて
ロードアイランド州にあるブラウン大学では、24日に数十人の学生が大学中央にある芝生広場「メイン・グリーン」にテントを張った。主催者たちは、この野営地が大学の方針に違反しているという事務局の警告ではなく、ガザの子どもたちや学生たちのことを考えていたと語った。彼らは、強制退去させられるまでここに留まると約束した。
「私たちがいまさらされている状況は、ガザの人々が経験していることに比べれば、とても小さなことだ」と、ニューハンプシャー州コンコード出身の3年生で、学生会の次期会長であるニヤンタ・ネパールは言った。「恵まれた境遇にある若者として、この状況に主体性を持つことが、私たちにできるせめてものことだ」。