全米の大学で「親パレスチナデモ」激化の真相 キャンパスにテントを張り、警察と激突
新たな抗議デモが勃発する中、マイク・ジョンソン下院議長はコロンビア大キャンパスを訪れた。大学当局は、キャンパス中央の芝生に張られた約80張りのテントを撤去するよう、抗議デモの指導者たちと交渉しようとしていた。
ジョンソン下院議長は、同校のネマト・シャフィク学長は、事態を直ちに収拾できないのであれば辞任すべきだと述べ、ユダヤ人学生の安全を保証できなかった「無能な指導者」だと訴えた。
同議長は、州兵が招集される適切な時期があるかもしれないとし、もし大学が抗議行動を抑えられないのであれば、連邦議会は連邦政府からの資金援助を取り消すことを検討すべきだと述べた。
テキサス州では34人を逮捕
共和党の議員たちは、大学管理者たちが大学でユダヤ人学生を保護するために十分なことをしていないとして、数カ月にわたって非難してきた。
ガザ保健省によると、昨年戦争が始まって以来行われている学生デモの中には、ヘイトスピーチや、10月7日にイスラエルへの致命的な攻撃を引き起こし、ガザで3万4000人以上の死者を出した戦争の発端となった、ガザを拠点とする武装組織ハマスへの支持表明も含まれている。
24日の新たな抗議デモの中でも最大のものの1つがテキサス州でのもので、数十人の警察官(その多くは暴動用装備で、なかには馬に乗った警察官もいた)が、同州随一の公立大学であるテキサス大学オースティン校で抗議者たちの行く手を阻んだ。州警察のスポークスマンによると、解散を拒否した少なくとも34人が逮捕された。