老け顔が気になる人「舌ストレッチ」効果的なコツ 肩こりやアレルギー、不眠なども引き起こす
「自分の舌力をチェックしたいなら、まずは舌先がどこにあるか、意識してみて。舌先が歯の裏に当たっていたら確実に『落ち舌』ですね」
ほかにも「音鳴らし」で、舌の動きを確認してみよう。
舌レッチで健康な毎日を
桂先生は、舌は筋肉でできているため、鍛えれば元に戻るはずだと考え、患者に病気予防のための『舌活』を推奨している。
「現在の食生活を伺い、やわらかいものをよく食べる方には、少しかたい根菜類などをよく噛んで食べるようにアドバイスします。
また、話すことも舌力を維持するためには大切。ひとり暮らしの方や高齢者はできるだけ人と交流し、話す機会をつくってほしいですね」
さらに、ある歯科医の指導法をヒントに、舌を鍛える簡単なストレッチを考案した。
「その先生は患者さんの姿勢やクセを修正しながら舌を鍛え、舌の位置や噛み合わせを改善させていたんです。私が誰でもできるようにアレンジして患者さんに実践してもらったところ、多くの方のアレルギーやいびきなどが改善しました」
今回はその一部をご紹介。この「舌(した)レッチ」の目的は、「落ち舌」を正常な位置に戻して口呼吸を防ぎ、舌のこりをほぐし、可動域を広げて舌力を上げることだ。
「舌を伸ばしたり、回すと表情筋や咀嚼(そしゃく)筋といった顔まわりの筋肉も連動するので、たるんだフェイスラインや気になる二重あごもスッキリするはずです。血液やリンパの流れも良くなるので、むくみや乾燥肌、シワ、クマなどの改善も期待できます」
舌は血流が多く、新陳代謝のスピードも速いため、早くて7日間、遅くとも1か月間、毎日実践すれば、効果は確実に表れると語る。
「習慣化するためには、ブラッシングの刺激で舌や口まわりの血流が活発になった歯磨き後にやるのがおすすめです。まずは朝晩、1日2回の習慣にしてみてください」
続けていると、舌の動きが良くなるのが実感できる。
「舌の血色が良くなったら、舌レッチが効いてきた証拠。なかには、舌についていた歯型が消えたり、腫れぼったかった舌がシャープな形になったりする人もいます。