ラグビーのアナリストを仕事に選んだ彼女の選択 リーグワン唯一の女性アナリスト 竹内佳乃さん

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それまでは、ラグビーとの接点はゼロ。「女子でラグビーって珍しいね」なんてよく言われますが、それまでラグビーのことを全く知らなくて。

なので、女子がラグビーをするのは珍しいという先入観もなかったんですよね。練習場所が自宅から近かったので、「まあ行ってみてもいいかな」くらいの気持ちで参加しました。

でも、一回やってみたらすごくしっくりきたんです。「もっとうまくなりたい」っていう気持ちが自然と湧き上がり、練習を重ねるごとにどんどんハマっていきました。

全国高等学校選抜女子セブンズラグビーフットボール
全国高等学校選抜女子セブンズラグビーフットボール大会出場時の竹内さん(写真:竹内佳乃さん提供)

私が感じるラグビーの面白さは、チームの団結力を感じられること。

チーム競技のスポーツの中でもラグビーは選手同士が接触するコンタクトスポーツなので、誰一人気を抜けません。

チームメイトみんなで助け合いながら、しんどい時間を共有していくうちに、強い団結力を感じられるようになっていきます。

またラグビーは「ノーサイドの精神」というものがあり、試合でバチバチ闘ったあとは対戦相手とも健闘をたたえ合って仲を深められるんです。

そうやって、人間関係の輪を広げていけるラグビー特有の性質にどんどん夢中になっていきました。

未知の仕事「アナリスト」との出会い

そこまでどっぷりとハマったラグビーでしたが、選手活動は大学時代で終えることを選びました。

理由は、ラグビー選手としての自分の将来に可能性を見いだせなかったから。

ラグビー推薦をくださった大学もあったのですが、一生選手として生きていきたいかというと、疑問もあって。

「もしラグビーを辞めることになったら、この大学を出て何になりたいんだろう」と考えた時に、未来を描けなかったんです。

それでも、ラグビーとのつながりを断つことはしたくなかった。私はラグビーをプレーすることが好きだったのではなく、ノーサイドの精神が染みわたるラグビーの世界そのものが好きなんだと気付いたんです。

そこで、トレーナーを目指して立命館大学のスポーツ健康科学部に進学。ラグビー部でもトレーナーとして活動していました。

そして大学2年生になった私は、ニュージーランドへの留学を決意。

ニュージーランドは当時ワールドラグビーが発表する世界ランキングで1位に君臨しており、「ラグビー王国」と言われていました。そんな国の人たちが、ラグビーとどういう関わり方をしているのかを、自分の目で見てみたいと思ったんです。

そしてこの留学が、アナリストという仕事との出会いになりました。

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