ブランク13年「好きな仕事」で再起した彼女の志 50歳前後の"暗黒時代"、ファッションに救われた

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冨永さんと女性たち
冨永さん(中央)は洋服選びに迷う女性たちに「着ることの楽しさ」を伝えている(撮影:池田博美、出所:『45歳からの「似合う」が見つかるおしゃれ塾』)
20代のころ、スタイリストとして活動していた冨永彩心さんは、結婚・出産を経て35歳から専業主婦に。48歳で再びファッションの仕事を再開しましたが、思春期の子どもの子育て、義母の介護、離婚などめまぐるしい日々を過ごし、自分の時間がほぼ“ゼロ”だったそうです。
しかしその後は独立。57歳になった現在はインスタグラムのフォロワーが4.2万人。ブランディングスタイリストとして、ショッピングに同行して洋服を提案する仕事や、スタイリスト養成講座の運営などをしています。
57歳で初めて出した書籍『45歳からの「似合う」が見つかるおしゃれ塾』では、「好きな服だけを着て生きると決めたら、人生がキラキラ輝きはじめた!」と語っている冨永さん。本記事ではその言葉の背景にある、これまでを振り返ります。

育児を優先し大好きな仕事をあきらめた過去

「子供をおいて仕事をするなんて」

義母の何気ない言葉が心に澱(おり)のように溜まり、仕事を辞めたのが30代前半。

それまではスタイリストをしていました。結婚したのが31歳、その後すぐ妊娠し、娘を出産。

私自身は仕事を辞めるつもりはなかったので、娘を幼稚園に通わせ、近くに住む義母にときどき送迎をお願いしていました。

でも仕事が終わったあと義母の家にいる娘を迎えに行くたびに「〇〇ちゃん、ママがいなくて寂しかったわね」と。

義母に悪意はないことはわかっていたのですが、いつのまにか負担になってきて

ついには仕事を辞め、その後の30代40代はパート務めなどをこなしながら、ごく普通の主婦として過ごしてきました。

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