ブランク13年「好きな仕事」で再起した彼女の志 50歳前後の"暗黒時代"、ファッションに救われた

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ファッションの仕事から距離を置いていた時期は、育児や介護が中心でおしゃれどころではありませんでした。

冨永さんのファッションの変遷
冨永さんのファッションの変遷(左・中央/冨永さん提供、右/撮影:池田博美 『45歳からの「似合う」が見つかるおしゃれ塾』より)

写真を見てもらえれば一目瞭然でしょう。上の写真、3枚とも私です(左から2つは40代、右は現在57歳の私)。

近所に住んでいた義母は脚が悪く、義父がずっと面倒を見ていたのですが、ある年にその義父が先立ちました。残された義母をひとりにするわけにはいかず、同居することになりました。

結局義母が亡くなるまで7年半ぐらい自宅で介護をしたのですが、最後の2~3年は自力でお手洗いにも行けないほど脚が悪くなってしまいました。

ヘルパーさんにお願いすることもありましたが、私もパートで仕事をしながら、毎朝5時に起きて、朝昼夜ごはんを全部作っていました。

義母と一緒に朝食を食べたら、昼食用のお弁当を渡して出勤。夜ごはんもお皿に盛りつけた状態で冷蔵庫に入れておいて、娘に「帰ってきたらチンして、ばあばに出してあげてね」とお願いする。そんな毎日でした。

「ファッションの力」で救われた

30代40代は、おしゃれ自体への興味こそ失ってはいませんでしたが、今思えば、暗い色の服しか着ていませんでした。

娘からはよく「ママは顔は笑ってるけど、目が笑ってない」と言われていました。無自覚でしたが、きっと疲れていたんでしょう。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事