ブランク13年「好きな仕事」で再起した彼女の志 50歳前後の"暗黒時代"、ファッションに救われた

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セレクトショップの販売員は2019年、51歳のときに退職。そこでなんとなく「独立しようかな」と思い立ちました。

ただその時期は、自分自身の離婚や家庭の事情が山積みだったので、スタートを切ることもできませんでした。

名ばかりのフリーランス状態で時間だけはあったので、パーソナルカラーや顔タイプ診断の検定を片っ端から取り、心理学の講座や起業塾にも行きました。

冨永さん
好きな服を着る楽しさを伝えている(撮影:松木潤(主婦の友社))

独立後しばらく売り上げはほぼなし。

2020年ぐらいから何となく仕事として成り立ってきたぞ……みたいな矢先に今度はコロナがやってきました。外出自粛の風潮があり、せっかく予約していただいたショッピング同行もできなくなり、再び収入はゼロに。

仕事もなくどうしようとなっていたときに、オンラインで無料のグループ相談会を思いつきで始めることにしました。

2カ月の間に、週1回から週2回というペースで開催。そこで130人ぐらいの集客に成功し、百貨店が再開したタイミングでショッピング同行の仕事も再スタート。オンライン相談会でつながったお客さまが来てくれました。

40代50代こそ「自分を見つめる時間」を

私が45歳だったのは、ちょうど制服を着て働いて、人間関係に悩んでいた暗黒期あたり。

45歳って、家では家族のために働き、仕事に関しても重要なポストを任されたりして、「自分を犠牲にして何かをしなくてはいけない」というシーンが多い時期だと思うんです。

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