大谷が「被害者A」と記された訴状の驚きの内容 水原はいかにして大谷までもだましたのか

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ところが、水原のニュースが流れたとたん、MLBは問題を抱えたことに気づき、この問題を調査中であると発表した。そして、アメリカ内国歳入庁の刑事捜査チームと、国土安全保障省のロサンゼルス支局も、異例にも調査を開始したことを公表した。MLBの通算安打記録保持者であり、1980年代に野球賭博で野球界から追放されたピート・ローズの武勇伝が誰もの頭の中によみがえった。

ホテルでの会談後、ドジャースは水原を即座に解雇した。彼はすぐにロサンゼルスに戻る飛行機に乗り、空港で国土安全保障省の捜査官が彼を出迎えた。水原は事情聴取を拒否したが、国土安全保障省捜査官に捜査に不可欠な情報を提供した。大谷は携帯電話を調べることに同意する書類に署名していた。

9700ページに及んだ2人のやり取り

大谷もまた、雲隠れしてロサンゼルスに戻った。そして、自身の捜査官による自身の電子機器へのアクセスを了承した。

日本人の言語学者と協力して、捜査官は2人の間の約9700ページに及ぶテキストメッセージに目を通したが、スポーツ賭博や水原が取引していたブックメーカーについての言及はなかった。

今月、大谷選手はロサンゼルスで2日間にわたって捜査官と面会し(そのうち1日は、捜査官との面会の数時間後にドジャースとして初ホームランを打っている)、日本でプロ野球選手としてプレーしていた2013年に初めて会った水原選手との関係について説明した。

ロサンゼルス・エンゼルスは2018年に大谷が入団した際、水原を大谷の通訳として雇った。しかし訴状によれば、大谷は彼を「事実上のマネージャー兼アシスタント」としても別途雇用していた。水原は大谷を球場まで送り迎えし、野球以外の特定の「ビジネスと個人的な事柄」を管理していた。

2018年、2人はエンゼルスが春季キャンプを行うアリゾナの銀行を訪れ、大谷の給与が振り込まれる口座を開設した。検察によると、その後3年間、大谷は一度もオンラインでその口座にログインすることはなく、お金は積み上がっていった。

もちろん、大谷は他にも多くの口座を持っている。彼は、野球での高額な年俸よりも、エンドースメント(肖像権や商品化権など)やビジネス取引でより多くの収入を得ている。しかし、検察によれば、水原は大谷の野球収入専用の口座の管理を企て、ギャンブル依存症に陥るにつれて、何年にもわたって盗みを働いたのだという。

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