ゴミ屋敷となった自宅の清掃を業者に依頼するも、料金を支払わずに音信不通となった30代の女性。その後、再びゴミ屋敷になってしまった女性は未納のまま同じ業者に依頼をし、その料金も支払わないまま1年以上が経過していた。
その清掃を担当したのは、ゴミ屋敷の片付け・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)だ。YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信する二見文直社長(以下、二見氏)が、料金未納の女性と対面した。女性は何を語るのか。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
動画:「またゴミ屋敷を片付けたい」2回目のSOS後に連絡がつかなかった理由
料金未納のまま連絡が途絶えた依頼者
1度目の依頼は2021年10月のことだった。その様子は、本連載で過去に配信した「『元は掃除好き』ゴミ屋敷で寝る30代女性の苦悩」で細かに綴っている。
当時、関西地方で看護師として働いていた女性は、ゴミで埋め尽くされたワンルームマンションの一室にできた「くぼみ」で眠り、疲れも取れないまま病院の夜勤に向かっていた。
部屋が散らかってしまったのは、マンションのゴミ出しの時間がきっかけだったという。物件の管理側からきっちり指定されたゴミ出しのスケジュールに、タイミングがどうしても合わなかったそうだ。
次第にゴミが溜まっていき、あるときを境に自分一人では対処できない量まで膨れ上がってしまった。
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