また二見氏は現在の業界に入る前、友人と古着屋を開き、その経営に失敗したことがある。いろいろな支払いが滞り、クレジットカードを持てなくなったこともあった。
「私はそのとき家に帰ることができずに車の中で暮らしていました。でも、車のローンの支払いも遅れていたのでファイナンスサービスから『車を引き上げます』と連絡がありました。
ただ、この車を失ってしまったら本当に行くところがないので、担当の方に謝って『分割してでも必ず払っていくのでそれだけは待ってください』と頼み込んだんです。
その方が私を信じてくれたおかげで救われました。そういう経験もあって、この女性を信じました」(二見氏)
1回目の未納分と2回目の費用を合わせると24万4000円。2回目の作業後に端数の4000円が振り込まれたが、そこから支払いはパタリと途絶えた。
女性がその胸中を告白する
「○○(女性の名前)さんを信じて作業させていただいた分かなりショックです」
二見氏が女性にそうLINEを送ると、翌日「支払いが滞っている経緯や自分の気持ちを説明させてください」と返事が来た。支払いをせずにそのまま連絡がつかなくなる依頼主はこれまでに何人もいた。しかしこの女性は、連絡はつく。払う意思はある。二見氏は女性に直接会うことにした。
二見:まず、1回目の清掃から2回目の依頼までの間に何かあったんでしょうか。
女性:もともと体調面で精神的にちょっと不安定な状態だったんですけど、2回目の作業に来ていただくまでの間に体調が悪化してしまって。
二見:なぜ2回目もイーブイに頼もうと思ったんでしょうか。
女性:1回目に作業に来ていただいたときにすごく親切で丁寧に対応していただいて、ご連絡もしづらかったんですけど、やっぱり一番安心できるのがイーブイさんだったので、またご連絡させていただきました。
二見:支払いが滞っている間ってお仕事とかで何かトラブルがあられたんですかね。
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