東京と大阪の「京橋駅」同じ名前でも大きな違い 東西ともビジネス街近いが大阪は庶民的な駅前

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この地区について京阪広報部に聞くと「これまでは年配の方々が多かったが、最近はインバウンドの客も目立つようになった印象がある」と、独特の雰囲気に惹かれて訪れる観光客も増えていることを教えてくれた。

高架下の商店街「エル京橋」は京阪グループの京阪流通システムズが手がける(筆者撮影)

大阪の京橋にも再開発計画

大阪の京橋も再開発の話がある。京阪ホールディングスは2023年3月策定の長期経営戦略で「大阪東西軸復権」を重要施策に挙げ「京都への玄関口で大阪城に近接する京橋から再生医療拠点をめざす中之島を経て、IR計画のあるベイエリアに至る大阪東西軸に沿って、地域の特色を活かした都市開発を推進」する方針を示した。

JR東西線の線路脇にあったイオン京橋店の跡地も再開発が予定されている。こちら側では片町線・JR東西線の地下化も計画されている。

東西の京橋の個性の違いは、インターネット検索でもうかがい知れる。YouTubeでは大阪の京橋を対象とするコンテンツが多くヒットする。大阪の京橋はビジネスに加えてエンタメの街というキャラクターの一面が強いことが伝わってくる。再開発が進んでも、大阪の京橋は独特の世界観を保ってほしいと、東京人のひとりとして願っている。

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森口 将之 モビリティジャーナリスト

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もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

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