東京と大阪の「京橋駅」同じ名前でも大きな違い 東西ともビジネス街近いが大阪は庶民的な駅前
東京地下鉄道は松坂屋上野店や日本橋三越本店など、百貨店の直下に駅を設け、地上に出ることなく店内に行けることをアピールしていた。京橋も例に漏れず、関東大震災後からこの地に本社を構えていた明治屋の地下に駅が置かれた。
現在も事務所や店舗が入っている明治屋京橋ビルは、京橋駅の1年後に竣工した。つまり同時並行で工事が進んでいたことになる。鉄骨鉄筋コンクリート造のこの建物は、建物の地階と地下鉄駅とを連絡させて設計・施工した、現存する最古の民間ビルになっているという。
今も銀座線に乗ると、「次は京橋、明治屋前です」という車内アナウンスが流れるのは、こうした構造によるところが大きそうだ。
再開発が進んだ東京の京橋駅
東京の京橋駅周辺はビジネス街であるが、昔は大きな建物はなく、明治屋がこの地域の象徴的存在だった。しかし近年は、明治屋の西側にある地上32階の京橋エドグラン、東京高速道路の近くにある24階建ての東京スクエアガーデンなど、高層ビルが目立っている。これらはいずれも地下通路で駅と直結している。
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