東京と大阪の「京橋駅」同じ名前でも大きな違い 東西ともビジネス街近いが大阪は庶民的な駅前

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とはいえ東京の京橋駅は中央通りの下に銀座線ホームがあるだけで、駅の構造は大阪の京橋駅のほうがはるかに複雑だ。大阪環状線に対して北から順に長堀鶴見緑地線、京阪本線、片町線・JR東西線がほぼ直交している。

地下にあるのは長堀鶴見緑地線だけで、地平に片町線・JR東西線が走り、大阪環状線がオーバークロスし、京阪本線のホームは駅ビルの4階にある。駅ビル内の「京阪モール」は、日本で初めて「モール」を冠した商業施設だそうだ。

大阪の京橋駅は各交通事業者とも複数の出口を持つが、メインはJR北口と京阪中央改札口になるだろう。

JRの北口は大阪環状線の高架下にあり、西側に出ると目の前に京阪中央改札口、その右に大阪メトロの階段がある。頭上は京阪本線のガードで覆われているので雨でも濡れない。バスやタクシーの乗り入れがないことを除けば、便利で快適な空間だ。

独特な雰囲気に惹かれる

しかし関西で暮らす人の多くは、同じ北口の東側を思い浮かべるだろう。細いアーケードが何本も通り、庶民的な飲食店が並ぶ。地上駅時代の京阪京橋駅の跡地に建つ「グランシャトー」を含めて、昭和レトロというフレーズがピッタリくる空間だ。

大阪の京橋駅東側の商店街。アーケードの通りにたくさんの店舗が軒を連ねる(筆者撮影)
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