「91.4%起こらない」のに不安が消えない根深い訳 「心配ばかりで苦しい」を今すぐ取り除く方法

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つまり大切なのは、「心配ごとの多くには根拠がなく、悪い予測のほとんどはハズレる」という「事実」を知っておくこと。そうすれば、気持ちは格段に楽になるはずだからだ。

とはいっても(つまり、理解しているつもりでも)、私たちの心は不安からなかなか抜け出すことができない。

だから困ってしまうのだ。しかも、なんとか抜け出したいと思っているからこそ、心は「心配が現実化するわずかな可能性」を無意識に探し続けてしまう。悪循環だ。

その結果、私たちはいつしかそれを、あたかも「確実に起こること」であるかのように受け止めてしまうのである。本当は、たちの悪い錯覚でしかないのに。

そうなると、私たちは「到底起こりえないような不安」を、「確実な未来」だと信じ込み、おびえてしまいます。「取り越し苦労」で、人生を浪費してしまい、「いまを楽しみながら生きること」ができなくなるのです。(115ページより)

やはりそれは、なんとかしなければならない。

どうやって、91.4%の不安を無視するか

不安の91.4%が無駄だとわかっているのなら、あとはそれを無視すればいいだけだ。簡単な話だが、それは心にとってはなかなか難しいことでもあるようだ。

その理由を著者は、「心は不安にフォーカスしたがるから」だと説明する。

怖いとわかっているからこそホラー映画を観てしまうのと同じように、私たちの心は不安の存在に気づくと、それをじっと見続けてしまうというわけだ。

事実、ここまでお読みになって、「残りの8.6%」が気になっているという方もいらっしゃるのではないだろうか?

「すべての心配ごとのうち、91.4%は無視してよい」といわれて気持ちがラクになったはずなのに、気がつけば今度は「残りの8.6%」が自分に当てはまるのではないか、と心配になっている可能性があるということだ。かつては著者もそうだったという。

でも、それって、めちゃくちゃ疲れませんか?
そして、あまりに悲観的だと思いませんか?
楽しくないまま、いまを過ごす生き方なんて、やめちゃいましょう。
大げさに聞こえるかもしれませんが、命の無駄遣いです。(116ページより)
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