電話会議・テレビ会議システムの専業大手、米国ポリコムCEOに聞く--オープンスタンダードの強み生かし、さまざまな機器と連携を推進
--すでに40%を越えるシェアがある中で、25%もの成長率を維持するのは大変ではありませんか?
われわれの製品には、他社にない強みがあります。オープンスタンダードであるので、どんな機器とも連携しやすいので、顧客が保有するシステムをそのまま有効活用できます。また、帯域圧縮技術にすぐれ、同業他社比で35~58%圧縮可能です。大量の情報を送れるという強みがあります。
既存マーケットの中では、これまであまり力を入れてこなかった市場の掘り起こし、たとえば日本では中小企業やインターネットサービスプロバイダー(ISP)などの通信事業者といった新しい顧客や、クラウドを利用したビジネスモデルの開発などで成長が期待できます。
一方、ブラジル、インド、中国、ロシアといった成長力のある未開拓の新興市場があります。
--昨年から大型のM&Aや、提携などの発表が相次いでいます。
ここ半年の間に2つの大型M&Aを行いました。いままでのポリコムにはなかった分野で、それぞれ50億ドル規模への成長が期待できます。アコーダントテクノロジーズは、クラウド型映像コンテンツプロバイダーの大手で、すでにマイクロソフトのクラウドプラットホーム「Azure」を利用したコンテンツ配信を始動しています。
もう1つ、HPの映像コラボレーション事業の買収によって、HPのUCソリューションの独占的パートナーとなり、世界のHP顧客に向けて相互の製品を販売していくことになります。