長期投資、今始める人に教えたい「銘柄選び」のコツ 「値上がり益」に注意を向けてしまうと挫折する
つまり現預金、不動産、株式は資産としての特性が異なるから、こうした3つの資産カテゴリーをうまく組み合わせることで様々なリスクに柔軟に対応できるのである。
多くの人の場合、不動産は1件あたりの物件の値が張るうえ、いざというときにすぐに現金に変換できない難点がある。不動産の代わりに債券(国債や社債、外国債券など)や生命保険を分散の対象に加える人もいる。
また現預金を含む資産全体の3分割だけでなく、将来使う予定のないお金についても債券、株式、外貨建て資産(株債券や保険など)に3分割してリスク分散を図るのも良い考えだ。
当面、必要のない現預金の比率は減らしていこう
私の場合、退職後に資産運用に本格的に取り組むようになってから、現預金、株式、生命保険(保険金ベース)の3つに資産を分散して、総資産額の増加とリスクの分散を心がけるようになった。
大きな目安で言えば、退職直前までは現預金70%、株式0%、生命保険30%だった。現在は将来的なマクロ経済環境の変化や個人的なリスク許容度などを考えて、現預金30%、株式60%、生命保険10%の比率へシフトさせている。
現預金の比率を思い切って減らしたのは、お金の色分け作業によって、余分な現預金を持つ必要がないと判断したからだ。
② 病気やケガへの備えは生命保険の傷病特約サービスで対応できることがわかったこと
③ 今後はデフレからインフレへの時代の変化で現預金が相対的に不利になること
などが、そうした判断の理由だ。
生命保険の比率を減らした理由は、
② 保険料の節約で浮いた資金を将来の株式投資による配当の拡大に回せば生活が楽になること
に気づいたからだ。
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