河津桜に見とれながら鷲宮神社の門前町を歩き、鷲宮駅の東口に向かう。西口を出てからほんの15分ばかりの小散歩。カメラを片手に散策している人の姿も見かけたが、「らき☆すた」ファンか、それとも鷲宮神社の参詣客か。
いずれにしても、昔ながらの小さくも味わいのある町並みが、駅の周りに広がっていた。鷲宮駅東口には、そんな町の誇りのシンボルのように大きく構えた立派な駅舎が建っている。
都心と北関東の分かれ目
そして、再び久喜駅へ。のどかで、ちょっと昭和を感じさせてくれる鷲宮駅とはうってかわってターミナル。久喜駅は、運転系統もそうだし、実態としても“都心”と“北関東”の分かれ目という要衝の駅なのかもしれない。1899年に東武鉄道が最初に営業運転を開始した区間(北千住―久喜間)の終着駅でもある。
色川駅長に、改めて久喜ってどんな駅ですか?と尋ねてみた。
「北千住をぐっと小さくしたイメージです。乗り換えのターミナルでお客さまも多くて、構内にもお店がある。規模はまったく違うんですけど、なんとなく似ているなと思います」(色川駅長)
小さな北千住と、懐かしさのある小駅。この組み合わせの久喜・鷲宮コンビ。都心からおよそ1時間。わざわざ足を運ぶ価値は、ありそうだ。
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