都内にある「巨大無人駅」東武大師前駅の裏側 乗車2分、全長1kmの路線の終点は「改札機なし」

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東武大師線 大師前駅
大きなドーム天井に覆われた東武大師線の大師前駅。ワンマン運転の2両編成の列車が往復する(記者撮影)
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東武鉄道は東京、千葉、埼玉、栃木、群馬の1都4県に広大な路線網を広げている。浅草から延びる伊勢崎線と、その途中から分かれて日光・鬼怒川エリアへ向かう日光線は有料特急が走る。伊勢崎線の浅草・押上―東武動物公園間の路線愛称名が「東武スカイツリーライン」だ。

また、池袋から北西に走る東武東上線と、大宮から春日部を経て船橋まで至る東武アーバンパークライン(野田線)も通勤通学の足として欠かせない主要路線だ。

無人駅にしては多い乗降人員

東武鉄道の旅客駅は全部で205駅。スカイツリーラインは竹ノ塚まで、東上線は成増までが東京都内に位置する。亀戸線(亀戸―曳舟間)などを含め、都内29駅のなかで唯一の無人駅が東武大師線の大師前駅だ。大師線は西新井と大師前を結ぶ1.0kmの単線で、スカイツリーラインとの接続駅である西新井を除くと駅は大師前の1駅のみ。ワンマン運転の2両編成の列車が10分間隔で健気に往復する。

大師前の乗降人員(2022年度1日平均)は1万1944人。有人駅の東上線の森林公園(1万1719人)や伊勢崎線の羽生(1万1399人)よりも多い。森林公園は10両編成の列車が発着、羽生は秩父鉄道との乗換駅で特急「りょうもう」の一部も停車する主要駅だ。そう考えると大師線とその“終着駅”、大師前はなかなかあなどれない存在と言える。

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