都内にある「巨大無人駅」東武大師前駅の裏側 乗車2分、全長1kmの路線の終点は「改札機なし」

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西新井駅がユニークなのは同駅の出口改札とは別に「大師線のりかえ改札口」がある点。西新井駅の大師線乗り換え改札は1カ所で、大師線ホーム側に券売機がある。わかりやすく言えば、大師前の自動改札機と券売機が西新井に置かれている。

改札口には「大師前駅には改札はございません。きっぷはここで回収となります」との案内が書かれている。大師線には途中駅がなく、東武線の他駅から乗り換えても降りられる駅は大師前の1駅のみ。大師前に向かう場合は西新井で運賃支払い処理をし、大師前から乗った場合は西新井で切符を購入(入場処理)することになる。

西新井駅 大師線乗り換え改札
左が西新井駅の出口改札、右奥が「大師線のりかえ改札口」(記者撮影)

一方の大師前駅には使われていない「ラッチ」が並んでいるのみで、ヨーロッパの駅のように出入りは自由。同駅からの乗客に向けては「大師前駅ではきっぷの発売は行っておりません。そのままお通りください。きっぷは西新井駅でお買い求めください」などといった案内がいたるところに掲示されている。

巨大な無人駅の裏側

3階にホームがある構造の大師前駅は無人駅にしては巨大だ。1面1線のホームはアーチ状の天井が覆う広い空間となっている。駅事務室の出札窓口はシャッターが閉ざされ、内部が倉庫などとして使われている一方、駅ビルには東武バスセントラルの営業所や耳鼻科クリニックなどが入る。駅前のバス停からは北千住と結ぶバスが日中でも10分に1本以上の頻度で発着する。

改札のない大師前駅
南と西に大きく開いた大師前駅の出入り口。改札機がないことに違和感を覚える(記者撮影)
大師前駅 窓口内部
普段は使われていない大師前駅事務室の出札窓口(記者撮影)
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