もうすぐ発表「アカデミー作品賞」候補を一挙解説 『オッペンハイマー』など、注目作がそろう
アカデミー賞の前哨戦となる英国アカデミー賞作品賞、ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、全米製作者組合賞(PGAアワード)作品賞などでも軒並み受賞が続いており、今年の主要な賞レースでも無双状態。本年度アカデミー賞の大本命であることは間違いなく、何部門獲得するか、というところが見どころとなりそうだ。
その他の注目作は『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督が、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンとタッグを組んだ『哀れなるものたち』で、11部門にノミネート。
エマ・ストーンのR18+の体当たり演技は大きな話題を集めており、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞などで主演女優賞を獲得、アカデミー賞でも主演女優賞の最有力候補と言われている。
もし彼女が受賞すれば、『ラ・ラ・ランド』に続いて2度目の主演女優賞となる。ちなみにアカデミー賞の作品賞はプロデューサーに授与される賞であるが、本作にはエマ・ストーンがプロデューサーに名を連ねているため、もし同作が作品賞を獲得することがあれば、エマ・ストーンにもオスカー像が授与されることとなる。
そして巨匠マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオが6度目のタッグを組み、さらにそこに名優ロバート・デ・ニーロも加わった、3時間20分近くにもおよぶ叙事詩『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』も10部門にノミネート。
オクラホマで起こった先住民族の連続殺人事件をスリリングに描き出している。『哀れなるものたち』のエマ・ストーンの対抗候補として、主人公の妻を演じた、ネイティブアメリカン女優リリー・グラッドストーンを主演女優賞に押す声も多い。
作品賞10本のうち3本は女性監督
さらに今年は作品賞10本のうち、『落下の解剖学』(ジュスティーヌ・トリエ監督)、『バービー』(グレタ・ガーウィグ監督)、『パスト ライブス/再会』(セリーヌ・ソン監督)の3本が女性監督ということも話題となっているが、大ヒットを記録した『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督が監督賞の、主演のマーゴット・ロビーが主演女優賞のノミネートを逃したことは大きな話題となった。
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