もうすぐ発表「アカデミー作品賞」候補を一挙解説 『オッペンハイマー』など、注目作がそろう
国際長編映画賞部門にノミネートされたヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の『PERFECT DAYS』だが、カンヌ映画祭をはじめ世界中の映画賞を総なめにしているジョナサン・グレイザー監督の映画『関心領域』が強力なライバルとなりそうだ。その他のノミネート作品は『イオ・キャピターノ(原題)』(イタリア)、『雪山の絆』(スペイン)、『ありふれた教室』(ドイツ)となっている。
今年の作品賞のノミネート作品は以下の10本。日本では、授賞式当日までに6本の作品が鑑賞可能。残りの4本も6月までには日本でも公開が予定されており、すべて鑑賞可能となる。
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授賞式は3月11日(月)朝からWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信予定であるため、日本でも比較的楽しみやすい環境となっている。
最多ノミネートの『オッペンハイマー』
今年の最多ノミネート作品は、作品賞を含む13部門にノミネートされた『オッペンハイマー』だ。
第2次世界大戦中に、核開発を進めるマンハッタン計画を指揮した天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描き出す。
パナヴィジョン65ミリカメラとIMAX65ミリカメラという大型カメラの特性を最大限に活かした壮大なスケールの映像と対比するように、主人公の内面の苦悩が濃密に浮かび上がる顔のクローズアップ、そして観客の不安をかき立てる音圧と映像がたたみかけるように繰り広げられ、圧倒的な映画を観たという意見も多い。
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