(第6回)震災後に加速している製造業の海外移転

(第6回)震災後に加速している製造業の海外移転

6月24日に公表された経済産業省「海外現地法人四半期調査」によれば、2011年1~3月期の海外現地法人の設備投資額(ドルベース)は、前年同期比で62・0%増という極めて高い伸び率を示した。10年7~9月期が36・7%増、10~12月が45・8%増であったので、時間の経過とともに海外移転が加速していることがわかる。

これを国内の設備投資状況と比較すると、どうであろうか?

08年4~6月期以降の民間企業設備投資名目値の四半期ごとの対前年増加率は、表に示すとおりである(複数の統計から作成)。経済危機の影響で、08年下半期から国内の設備投資の伸びがマイナスになった。特に09年は、製造業が大きく落ち込んだ。これとほぼ歩調を合わせて、海外現地法人の設備投資も大きく落ち込んだ。

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自動車「コロナ不況」が促す<br>部品業界サバイバルの行方

コロナ危機の自動車部品メーカーへの影響は、過剰な設備と人員を抱えていた日産系でとくに深刻。比較的堅調だったトヨタ、ホンダ系も無傷ではありません。世界レベルでの技術開発競争は激化の一途で、生き残りへの再編と淘汰が始まろうとしています。