「もうトラックは降りる」運転手たちが語る辛さ 「2024年問題」対策への現場の強烈な違和感

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今後の体力を考えて同じ運転業のタクシードライバーなどへの転職を検討する50~60代のドライバーの声が多いなか、「別業種に転職する最後のチャンスかもしれない」と思いあぐねる働き盛りの40代の声もある。

副業を検討し始めているドライバーも

さらに顕著なのが、トラックドライバーは辞めずとも「副業」を前向きに検討している人の多さである。

先日SNSで簡易アンケートを取ったところ、約60%のトラックドライバーが副業をポジティブに考えていると回答。すでに副業をしていると回答した人に業務内容を聞いたところ、運転代行業や倉庫での荷物の仕分け作業、さらにはウーバーイーツという声も聞こえてきた。

無論、他業種でも副業をしている・検討している人は少なくない。他のフィールドでの副業が本業にとっていい刺激になることもある。

しかし、ブルーカラーワーカーによる副業はそれほど単純ではない。体を使いながらも安全が最優先される彼らには、「体を休めること」も仕事の1つだからだ。

1人で黙々と道路をひた走る仕事は、ただでさえ眠くなる。副業による疲労蓄積、睡眠不足は、ドライバー本人だけでなく、周囲のドライバーの命をも危険に晒すおそれもある。副業を禁止している運送事業者の多くがその理由として挙げるのも、やはりこの「安全上の理由」だ。

しかし、ただでさえ全産業の平均より約2割収入が低いドライバーにとって、労働時間が減るということはもはや死活問題。「副業できないならば」と転職や退職を考えざるを得ないケースもあるのだ。

トラックを降りる理由で「稼げない」の次に多いのが、「規制ばかりで魅力を感じなくなった」という声だ。実は、現役のトラックドライバーたちには「トラック職による長時間労働は苦ではない」とする人が少なくない。

その理由は他でもない、何よりトラックの運転が好きだからだ。

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