「幼児教育」が人生を変える、これだけの証拠

ノーベル賞学者が教える子の能力の伸ばし方

40年にもわたる追跡調査が、「幼児教育」の重要性を明らかにしています(写真:xiangtao / PIXTA)
親も国も、子供の教育が重要だということはわかっている。では、子供が何歳のときにどんな教育をすれば効果的なのか、そもそも人生の成功にはどんな力が必要なのかを聞かれて、答えられるだろうか。40年以上にわたる追跡調査から、5歳までの教育がやる気や忍耐力を伸ばし人生を変えることを、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授が、著書『幼児教育の経済学』の中から明らかにする。

 

人生の成功で重要なのは、学力テストでは測れない能力だった! しかも、その力を伸ばすのは幼少期が最も効果的だという。40年の追跡調査と、脳科学との融合でたどりついた衝撃の研究結果。

子供の教育においては、学校教育や学力が重視されがちである。そのため、教師の数を増やしたり、職業訓練を充実させたりといった学校入学後のさまざまな取り組みが注目されてきた。

しかし、現在、行われている職業訓練プログラムや、貧困層の成人に対する教育プログラムは、経済的効果が少ない。一方、近年のさまざまな研究から、就学前の教育が最も効率的であることがわかってきた。脳科学の知見からも、学校に入ってからでなく、幼少期での働きかけが重要であることがわかっている。

本日は、40年にわたる追跡調査から、幼少期での教育が学力以外にも好影響をもたらし、人生を変えるということをお話ししよう。

次ページやる気や協調性は環境次第!
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ドラの視点
  • 精神医療を問う
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT