工業用ファスナー最大手のニフコ--就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業

工業用ファスナー最大手のニフコ--就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業

消費者向け取引ではないので知名度が低いものの、技術力、市場シェア、業績、財務体質、待遇などの面で優れたBtoB企業は少なくない。こうした企業が学生の就職ランキング上位に入ることはほとんどないが、就職対象としては優れた企業といえる。就活生には幅広い企業研究を行い、キラリと光るBtoB企業を見つけてほしいものだ。

国内シェアはダントツの70%

工業用ファスナーのトップメーカーであるニフコ。自動車向けのプラスチックファスナーの国内シェアは70%。小型のダンパーやバックルなども含めプラスチック製品で高い技術力を持っている。もちろん東証1部上場企業だ。

自動車向けプラスチックファスナーとは、複数の自動車部品をつなぐ「留め具」のことだ。

従来は部品をつないだり、固定する時には金属製のボルトを使用することが多かった。しかし、金属製のボルトは重いし、錆びる。また、取り付けるときボルトを回すという作業をしなくてはならない。しかし、プラスチックファスナーは金属に比べて圧倒的に軽い。車体の軽量化を進めている自動車メーカーにとって、プラスチックファスナーは非常に重要なものといえる。また、プラスチックファスナーは工具を使わずにワンタッチで留められることから、作業員の負担が軽いだけでなく、作業時間を短縮できる。

ダンパーとは、直訳すると「勢いを弱めるもの」。衝撃や振動の振幅を軽減する装置のことだ。自動車・鉄道車両などにはもちろん、OA機器、AV機器にも使用されている。

バックルは、バッグなどに使用されている事が多い。バックルのおかげでワンタッチでバッグを閉めたり、肩ひもを固定することができる。

ニフコの業績を見てみよう。2011年3月期は売上高1206億円(前期比12%増)、営業利益131億円(同53%増)。12年3月期は東日本大震災の影響で減収減益となる見込みだが、13年3月期の業績について東洋経済では売上高1350億円、営業利益145億円と予想している。売上高、営業利益ともに11年3月期の水準を上回る。

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