工業用ファスナー最大手のニフコ--就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業
グローバル人材育成に注力
入社後は文系は3カ月、理系は4カ月の研修を経て現場に配属される。11年4月入社の社員は研修期間中に中国工場での研修も行った。配属後はOJTによる実地研修だけでなく、さまざまな研修を行うが、中でも力を入れているのが語学研修。世界展開を強化中のニフコにとって社員の英語力アップは重要な課題であり、週数回の早朝英会話クラスや短期間で能力アップを目指す合宿式研修などを実施している。
また、実地で語学とビジネスを学ぶために「ビジネス研修生制度」と「海外トレーニー制度」が準備されている。
ビジネス研修生制度とは
ビジネス研修生制度とは海外拠点に若手社員を2年間派遣する制度。派遣社員は公募で決められる。語学力向上と現地のビジネス習慣を身につけることが目的だ。1年間は現地の大学へ通い、次の1年間は実際にビジネスを行って実地経験を積む。
今現在の大きな拠点ではなく、今後拡大させる重要拠点に社員を送り込むのが特徴だ。現在、研修生が滞在しているのはドイツと韓国。ニフコは、フォルクスワーゲンをはじめとする自動車企業に部品を売り込むためにドイツ拠点を拡充させる方針だ。また、成長の著しい現代自動車や起亜自動車への売り上げを伸ばすために韓国拠点も強化する。
今後の重要拠点に派遣されて経験を積むことで、その社員はその重要拠点でのキーパーソンになることができる。また、ニフコとしても今後の成長エリアである重要拠点に核となる人材を確保することができる。
海外トレーニー制度とは
海外トレーニー制度はビジネス研修生制度と異なり、海外拠点の中でも既に規模の大きい場所に若手社員を送り込む。現在、海外トレーニーを受け入れている拠点は米国と英国。1年間滞在して実際のビジネスを学ぶ。