「ソフト老害」と言われかねない上司の口癖3選 形だけの共感で、問題解決はしない残念な態度

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つまり、ここにある問題は一つ。それは「共感力」だ。「エセ共感」と呼んだらいいか、「なんちゃって共感」と表現したらいいのか。表向きだけ傾聴し、共感したフリだけするのはやめよう。そうしないと、

「うちの課長も『ソフト老害』だと思う」

と言われかねない。

「ソフト老害」と思われる人の口癖3選

それでは、「ソフト老害」をさらに理解できるよう、そう思われがちな人の口癖を3つ紹介しよう。

(1)「部長は言いだしたら聞かないからなぁ。ここはガマンするしかないな」

私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。上司の多くが、若い部下に対してこのような愚痴をこぼすシーンをよく目にする。

「最近の若い子は、まるで言うことを聞かない。どうしたらいいんだ」

このように文句を言っているにもかかわらず、自分より上の部長や社長のことは、

「一度言いだしたら聞かないからなぁ」

だなんて呑気に言っているのだ。

「言っても聞かない」

「言いだしたら聞かない」

どちらも同じようなものではないか。忖度してないで、もっと経営陣にも文句を言えよと、頭がいい若者なら、そう思うに違いない。

(2)「君の気持ちもわかるけど、昔はもっと大変だったんだから」

「不満があったら言えよ。何でも聞くから」

といって、耳を傾けてくれる先輩や上司の存在は、若者にとってとても心強い存在だ。しかし、人には2種類のタイプがいる。

・口にするだけでスッキリするタイプ

・問題解決に取り組んでくれるとスッキリするタイプ

前者のタイプなら、「親身に話を聞いてくれた」「自分の言い分に共感してくれた」と満足するかもしれない。しかし後者だったら、それだけでは満足しない。目的が「話を聞いてもらう」「ガス抜き」ではなく「問題解決」だからだ。

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