東京電力の格付けは震災後3カ月で9段階引き下げ、継続して格下げ方向で見直し《ムーディーズの業界分析》


・福島第一原子力発電所の原子炉を安全冷温停止状態にする作業に遅れが発生し、費用がかさむ可能性がある。放射性物質放出と汚染を防止する作業には困難が多く、放射性物質放出の測定数値は上昇している。

・ムーディーズのメインシナリオは、東京電力の債権者が損失負担するなどの譲歩を行う可能性は、高くはないとの見方を反映している。しかし、何らかの譲歩が必要となる可能性はゼロではなく、その可能性が高まれば、東京電力の格付けはさらに数ノッチ格下げとなるであろう。

・格付けは継続して格下げ方向で見直し中であり、これは支援策が国会で採択される見通しが不確かであり、東京電力の負担すべき損害賠償の総額を正確に予想するのが困難であるためである。

・また、ムーディーズは東京電力に対する政府の支援姿勢は、日本の他の電力会社8社とガス会社2社の格付けに影響を与える可能性が高いと考えている。

図表1:東京電力の格付け推移

[+]画像拡大

図表2:原子力発電を持つ代表的電力会社

[+]画像拡大

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT