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『不適切にも』TVにとっての"コンプラ"現在地 クライマックスをミュージカルにするのはなぜ

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そこでの、「タトゥーはどこまで許されるのか?」を検証する企画。ラッパーなどミュージシャンは、タトゥーを入れていてもそのままテレビに映されることが多い。

だがお笑い芸人は、そうはいかない。ではタトゥーを入れているラッパーがお笑いライブでネタを披露しているところを映すのはどうなのか?

テレビ局の担当部署に判断を委ねたところ、ネタ作りをしている場面などの映像は問題なかったが、お笑いライブのステージに立つ瞬間にVTR映像が強制終了になった。理由は「前例がない」ということだった。

タトゥーをどこまでテレビに出してよいのか、というのは法律で決まっているわけではなく社会の価値観によるもの。

だがこの企画からわかるように、そのルールも一律なわけではない。音楽のステージの場面では映っていいが、お笑いのステージではダメとされる。

コンプラを考え直す契機に

「前例がない」というのはひとつの理由ではあるが、裏返せば明確な基準がないということでもある。

要するに、コンプラには曖昧な部分がある。ではそのあたりの線引きは、誰がどのように決めるのか。「前例がない」として、判断を先送りするだけでいいのか。

コンプラということが盛んに言われ始めて、もうかなりの時間が経つ。そのなかで、「コンプラ」という言葉が独り歩きしているように感じることも少なくない。

いま、コンプラをなんとなく杓子定規に適用するのではなく、問い直すべきところは問い直す段階に来ているのかもしれない。

『不適切にもほどがある!』は、ドラマとしての面白さを越えてそんなことに思いを至らせてくれるドラマである。

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