トランプ氏再選なら過激な「アメリカ第一主義」に 甘利氏「経験値を持つ安倍チームで構えよ」

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アメリカ政治・外交に詳しい上智大学の前嶋和弘教授は、「トランプ氏は今度(2期目)はやりたいことを全部やる。そのための人員を考えている」との見方を示した。あわせて「アメリカの(共和党系の)シンクタンクはこの8年で大きく変わった。最初はトランプ氏に反発していたが、いまはトランプ氏の大応援団になっている。アメリカ・ファーストをいかに実現するか、トランプ氏以上のことをしたいという人たちが手ぐすね引いて待っている」とも指摘、「我々は注意をしないといけない」と警告した。

アナウンサー
(写真:FNNプライムオンライン)

以下、番組での主なやりとり。

買収を認めない考え

安宅晃樹キャスター(フジテレビアナウンサー):昨年12月、国内鉄鋼最大手の日本製鉄が、アメリカ鉄鋼大手USスチールを買収することで合意したと発表した。

トランプ氏は大統領に再び就任した場合、この買収を認めない考えを明かした。

甘利明氏(自民党前幹事長・元経産相):日本製鉄がUSスチールを買収するのには前段がある。USスチールは単独ではなかなか厳しい状況になっている。 そこで買収提案をしたところ、買収をすると言ってきた企業の条件があまり良くなくて入札にした。そうしたところ、日本製鉄の条件が一番良かった。雇用は全部守る、そして、USスチールの名前をそのまま使える、金額も一番大きい。 USスチール経営陣にも労働者にとってもベストな判断だ。ところが、それが政治的に利用されて、こういう状況になっている。一つは正確にこの経緯と内容をしっかり知らしめること。むしろ鉄鋼労組はいままでよりはるかに歓迎すべき案だ。ところが、誤解を受けている。政治利用されているから、両方(バイデン氏、トランプ氏)とも反対する労働者の側に立つぞ、と言っている。 ここは民民(民間同士の契約)のことだから、少しいったん引いて、本当にUSスチールにとって何がいいのか、あなた方(アメリカ側)がまず判断してくださいということでちょっと引いた方がいいかなと個人的には思う。

橋下徹氏(番組コメンテーター、弁護士、元大阪府知事):安倍さんや甘利さんもそうだったと思うが、とにかくあのトランプさんに説明をして、アメリカの利益になっていますよということを、甘利さんはじめ、安倍さんもかなり説明したと思う。政権与党だったからこそ、トランプ政権の大変さということをもう身に染めてわかっていると思うが、これから準備するにあたり、どの点がポイントになってくるか。

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