オーバーシュートはいつ来るかわからない
強気相場(bull market)が続くと、この流れに乗り遅れまいとする人たちが欲を出し、実際の市場価値以上に株価が上昇する。そしてオーバーシュート(overshoot、相場が過剰反応して、行き過ぎてしまうこと)が起こる。だが、この状況が続くと必ずバブルに陥り株価は暴落することになる。これは自然の原理であり、避けられないことだ。
ただ、それがいつ来るかはわからない。枯葉が散り、秋が終わると、冬が来るのは当たり前だが、それを忘れているのと同じだ。そしてある日、前触れもなく大雪が降るように、一斉に投げ売りがおこなわれ、株価は大幅に下落して弱気相場(bear market)に突入することになる。
こうした大規模な暴落は、おおよそ十数年に1度ほどの頻度で訪れる。だが、実際に暴落が来たあとに、その数ある原因を解説する専門家がたくさん現れるのを見ると、その具体的な原因は誰にもわからないようだ。暴落相場では、3種類の人間を見ることができる。


















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