アメリカで過去最高水準の株価を記録し、日本の株価も歴史的な高値水準にあります。一方で、株価の大暴落はこれまで何度もありました。その時には「3種類の人間」が現れるのです。
韓国で100万部の大ヒット。とてつもなく貧しい境遇から成り上がり、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した希代の起業家、キム・スンホ氏が語る「伝説のお金の授業」を邦訳版として書籍化した『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』から一部抜粋、再構成してお届けします。
オーバーシュートはいつ来るかわからない
強気相場(bull market)が続くと、この流れに乗り遅れまいとする人たちが欲を出し、実際の市場価値以上に株価が上昇する。そしてオーバーシュート(overshoot、相場が過剰反応して、行き過ぎてしまうこと)が起こる。だが、この状況が続くと必ずバブルに陥り株価は暴落することになる。これは自然の原理であり、避けられないことだ。
ただ、それがいつ来るかはわからない。枯葉が散り、秋が終わると、冬が来るのは当たり前だが、それを忘れているのと同じだ。そしてある日、前触れもなく大雪が降るように、一斉に投げ売りがおこなわれ、株価は大幅に下落して弱気相場(bear market)に突入することになる。
こうした大規模な暴落は、おおよそ十数年に1度ほどの頻度で訪れる。だが、実際に暴落が来たあとに、その数ある原因を解説する専門家がたくさん現れるのを見ると、その具体的な原因は誰にもわからないようだ。暴落相場では、3種類の人間を見ることができる。
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