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「オデッセイ」はどんな理由で売れていたのか? ユーザー分析で見えたホンダ内での存在意義

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  • 三浦 太郎 インテージ シニア・リサーチャー
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締めくくりとして、各車の価格に関するデータをチェックしてみよう。

まず「値引き前車両本体+オプション価格」を見てみると、オデッセイ:434万円、エスティマ:421万円と、当時よく比較されていた両モデルの価格帯は近い。

エルグランドはそこから60万円ほど高くなり493万円、アルファード/ヴェルファイアは500万円オーバーだ。ステップワゴンは367万円であるため、オデッセイとの価格差は60万円以上である。

3代目エルグランドは2010年から販売されるロングセラー。写真は2020年マイナーチェンジモデル(写真:日産自動車)

なお、今回の分析対象は2013年11月~2022年9月購入者であるため、現代の各モデルより安全装備の充実度の差異などから、現在よりも価格が低い傾向にあることは念のためふれておく。このたび再販されたオデッセイは、最も安価な「e:HEV ABSOLUTE」グレードでも車両本体価格は480万円となっている。

ホンダの「アッパーミドルクラス」として

今回は2023年12月に再販される前の、5代目オデッセイについて見てきた。前述のイメージに関する項目で見た「高級」は無視できない重要要素である。アルファード(73%)、ヴェルファイア(73%)、エルグランド(72%)には劣るものの、オデッセイはステップワゴン(7%)より何倍も高いスコア(46%)を獲得している。

昨今のホンダは、新車販売の40%近くを締めるN-BOXと、「フリード」「フィット」といった実用性に優れたコンパクトなモデルが主戦力となっており、高価格帯へのシフトに苦戦している面も大きい。

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復活するオデッセイが「アッパーミドルクラス」としての存在感を示すことができるかが、ホンダ車全体の「高級」に関するイメージに大きな影響を及ぼすだろう。

アルファード/ヴェルファイアが、高級ミニバンの絶対王者として快適性や豪華さ追求し続ける中、新たなオデッセイがどれだけのインパクトを与えられるかに注目だ。

【写真を見る】「オデッセイ」はどんな理由で売れていたのか? ユーザー分析で見えたホンダ内での存在意義(13枚)

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