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心が折れない人は、大体「貸し借り」がうまい 「言いたいことを言える環境」は、こう作る

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心や体を壊す人は、だいたい貸し借りが下手である。貸し借りが「下手」というのは、たとえばカラオケに行ったら「自分の歌いたい歌を歌う」ということだ。けっして周囲が聞きたい歌を歌わない。

以前、仕事仲間でカラオケに行ったことがあった。そのときは、下は二十代から上は五十代まで、さまざまな男女が参加していた。

そこで、「ぼくはこれしか歌えないから」と言って「はじめてのチュウ」を歌った三十代の男性がいた。すると、その場にはなんとも白けた空気が広がった。ぼくは、仕事柄そうした空気は生理的に耐えられないのだが、しかしその男性は、全然平気な様子だった。

それでぼくは、「こういう人が、やがて言いたいことを言えるような関係をなくし、心や体を壊していくのだな」と分かったのである。

「貸すのが下手な人」も注意

「貸し借りの下手な人」というと、そういう「借りっぱなしの人」というイメージが強いが、実は「貸すのが下手な人」というのもこれに該当する。「貸すのが下手な人」というのは、要はプライドが高い人である。人に弱みを見せられない人だ。いうなれば「裸の王様」である。

周囲からツッコミをされるのがすごく嫌いな人というのがいる。隙を見せるのが嫌いな人というのがいる。こういう人が「貸すのが下手な人」だ。

その逆に「貸すのが上手な人」というのは、ボケることが得意だ。たとえば、とんちんかんだったり、おっちょこちょいだったりする。それで、周りからツッコまれたり、注意されたりする。

そういう人は、周囲にツッコまれることで、その場に一服の笑いを提供している。つまり、「貸し」ているのだ。だから、多少言いたいことを言っても、周囲が大目に見てくれる。

イメージでいうと、「男はつらいよ」の寅さんや「こち亀」の両さんのようなものだ。ああいう隙だらけで周囲からいつもツッコまれている人こそが、本人も言いたいことを言えるので、心が健康でいられるのである。

まとめると、心が健康でいるためには、自分が言いたいことを言うことがだいじだが、相手に言いたいことを言わせるというのも、同様にだいじなのである。

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