日産が株主総会、ゴーン社長の報酬は9億8200万円と日本企業経営者トップを維持

日産が株主総会、ゴーン社長の報酬は9億8200万円と日本企業経営者トップを維持

日産自動車は29日、横浜市内で株主総会を開いた。その席上、カルロス・ゴーン社長は昨2010年度の報酬が9億8200万円だったことを明らかにした。ソニーのハワード・ストリンガー社長の同8億6300万円を上回り、ゴーン社長が日本企業の経営者として最高報酬を維持した。

ゴーン社長の09年度の報酬は8億9100万円だった。株主総会ではゴーン社長の報酬に最も関心が集まり、ゴーン社長は「社外機関によるグローバル企業を対象にした調査をもとに、報酬は厳密に決めている。世界の自動車メーカーでみればCEOの平均報酬は1500万ドル程度にあり、統計的には妥当な額だ」と語った。日産では取締役9人のうち、7人の報酬が1億円以上だった。

総会では株主10名が質問した。電気自動車(EV)戦略については「原発事故があっても、EVへのアプローチは一切変わらない。EVによる放電機能を研究中で、非常時のバックアップ電源としても活用できるようになる」と発言。ほかに東日本大震災を経ても部品の調達戦略に大きな変化がないことや、27日に発表した中期計画の新規投資については基本的にキャッシュフローの範囲内で行うことなどを明らかにした。また志賀俊之COOは、震災後の生産について「状況は劇的に改善している。ご安心いただきたい」と語った。

総会に参加した株主数は1005人と前年より304人増。所要時間は2時間16分だった。取締役9人の再任など3つの会社提案は賛成多数ですべて可決された。

(写真は今年5月の決算発表時のカルロス・ゴーン社長)


(並木 厚憲 =東洋経済オンライン)

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