【推しの子】実写化「コスプレ批判」を超えるカギ 問われる4人の演技力と実写化の成功例、失敗例
漫画実写化にあたっての成功と失敗にはポイントがあると話すのは映画制作会社関係者だ。
「古くは『20世紀少年』、『るろうに剣心』、最近だと『キングダム』、『東京リベンジャーズ』、『ゴールデンカムイ』といった作品は評判も良く、大ヒットを収めたことからもこれらは実写化の成功例と言えるでしょう。
実写化に成功する例とそうでないものの違いとは?
共通して言えるのは登場人物を可能な範囲で原作に近づけつつ、現実とも落としどころをつけている点です。また規模感や制作陣の熱量も原作ファンを納得させる力がある作品だと思います。
一方、大失敗とも言えるのは『ドラゴンボール』、『聖闘士星矢』、次いで『進撃の巨人』や『鋼の錬金術師』、『BLEACH』など、漫画だとスケールが大きいのに実写化するとチープに見えてしまった作品。登場人物も原作に近づけるほどコスプレにも見えてしまうので、実写化に向いていなかったのでしょう。
『【推しの子】』は主人公が“転生”する以外は、現実社会をリアルに寄せて描いた作品ですが、作画自体はファンシーなので、こちらも原作に可能な限り近づけた結果、“コスプレ感”が出てしまっているのかもしれません」
さらに、実写化失敗作品の原作ファンの意見としては、登場人物の性別や年齢、物語の設定を、制作側の都合で大きく変えられてしまったというものが多い。