佐久間宣行語る「異色コント番組」DMMと組む狙い 企画のためにつねにアンテナ、ChatGPTの活用も
それが結果、(お笑い芸人が真剣に作った「マジ歌」を披露する「マジ歌選手権」の有観客ライブとなる)「マジ歌ライブ」だったり、DVDだったり、オンラインイベントとなった。それはビジネスにしないとやれないですけど、自分が面白いと思うのはそっちだったから。
そういうのを繰り返してきた結果が、ラジオパーソナリティだったり、ユーチューバーとは違うバラエティーを作ることだった。それもテレビのビジネスモデルが崩れてきたからこれをやろうと思ったわけではなく、もともと自分にできる素養がそっちにしかなかったというか。
それをやっていたら、たまたま風向きがちょっとだけこっちに吹いてきたというだけなんですよね。僕はむしろ、ちゃんとゴールデンの番組が作れる人のほうが偉いと思ってますから。
――サブカルチャーの存在意義はメインストリームがあってこそだと思いますが、そのメインストリームのテレビ番組が元気がない現状だからこそ、佐久間さんのようなプロデューサーに注目が集まるような状況にあるとも思いますが。
ただサブカルチャーという概念自体はもうとっくに崩壊してると思うんです。自分がテレビ界を代表するプロデューサーだというつもりもないですし。
むしろそういうところから外れて、いろんな場所を探してるプロデューサーとしては頑張ってるほうだと思うけど、それもたまたまですね。こうやってDMMさんがお仕事を発注してくださってるのもご縁があったからだと思いますし。
世界で1億再生いく動画を作るために
――次にチャレンジしたいことはありますか?
ありがたいことにYouTubeも、2022年に1000万再生の動画を作れたりしたので。
次はちょっと駄目もとで、世界で1億再生いく動画を作るために、収益全部ぶつけますかみたいな話を、一緒にYouTube作ってるチームとしているところで。
数千万円くらいの、ある程度お金をかけたYouTube動画を6カ国語に翻訳して出すみたいな。失敗もたくさんあるんだろうけど、先にやっといたほうが、経験や知見がたまるような気がするんですよね。それがすぐにうまくいくとは思わないですけどね。
そういう意味で、DMMさんでこういう実験的なことをやらせてもらえるのは嬉しいんですよ。さっきおっしゃってくださったような、キャラクターが有機的につながっていって。
その結果、ドラマでもない、コントでもないものをつくる、というふうに着地したいなと思っていて。それがかないつつあるので、今後もそれぞれの媒体で、今までやってこなかったことにチャレンジしてみたいですね。
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