「犬食文化」は消えるのか?食べ歩いて見た光景 韓国国会では犬食を禁止する法律が可決された

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最近はめっきり見かけなくなってしまったが、数年前までは池袋や新大久保のガチ中華の店でも犬肉料理は提供されていた。

前述したとおりソウルでは朝鮮族がいわゆる中華街にある市場で犬肉を売っていたり、補身湯の店を経営しているが、それと同じような状況が東京にもあったのだ(筆者は見かけたことはないが、かつてはアメ横の市場で売られていたという情報もある)。

池袋の羊肉串が食べられる東北系の店や、新大久保の朝鮮族が経営する店でも犬肉を提供しており、店内の壁に「犬肉あります。」と手書きの紙が貼られていたり、外の看板にも「狗肉(犬肉)」と表示があったのだ。

日本のガチ中華でも犬肉料理を味わう

日本では2019年に一度だけ、池袋の東北料理の店で犬肉を食べたことがあるが、こちらは細切りにカットされた肉の上にコチュジャンのような辛味噌とパクチー、ネギがたっぷりのったスタイルだった。やはり臭み消しの意味合いなのだろう。

犬肉 新大久保
池袋で食べた犬肉料理(写真:筆者撮影)

この店の犬肉はうまく処理ができていたのかハノイで食べたときのような臭みはなく美味しかった。日本で暮らす中国人に対する犬肉の需要が少なくなってしまったこともあるのか、今では見つけることが困難になってしまい、2019年以降東京では見つけられていない。

韓国やベトナムと同じように中国でも犬食への風当たりは強くなってきており、2020年には広東省・深圳で犬や猫の販売、取引を禁止している。犬肉に限らず、古くから続いてきた食文化はリスペクトされるべきであり、筆者自身は犬食文化も残り続けてほしいと願っている。だが、昨今の動きを見ると少し難しそうな気もするので、もし経験するなら早いうちがいいかもしれない。

阿生 ライター

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あしょん / Asheng

東京で中華を食べ歩く会社員兼ライター。大学在学中に上海・復旦大学に1年間留学し、ガチ中華にはまる。現在はIT企業に勤める傍ら都内を中心に新しくオープンした中華を食べ歩いている。(X(旧Twitter)公式サイト

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