犬を食べたら≪3年以下の懲役、または約300万円以下の罰金≫に。韓国の「犬肉文化」が今さら禁止された理由とは?北朝鮮はタンコギとして珍重
犬食禁止と忖度
韓国で2024年1月9日、食用目的での犬の飼育・食肉処理・流通などを禁じる特別法(犬食禁止法)が成立した。違反者には、3年以下の懲役、または3000万ウォン(約300万円)以下の罰金が科される。犬肉に関係する業界に配慮して、法律の施行は公布から3年後とする猶予期間も設けられた。
過去、1988年のソウル五輪など国際社会の視線が韓国に集まるたび、話題を集めてきたのが、長い歴史を誇る韓国の「犬肉文化」だった。東洋文庫『朝鮮の料理書』(平凡社)には、「狗肉の腸詰」「狗肉の串焼き」「狗肉の汁」「狗肉の蒸しもの」など、朝鮮王朝時代の調理方法が詳しく紹介されている。長く、牛や豚、鶏などを十分に食べられない時代があり、犬肉は朝鮮の人々にとっての貴重なタンパク源として愛好されてきた。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら