その4「しない言い訳をたくさん思いつく」
貯まらない人には、腰が重いというか、受け身の人が多いようだ。例えば専門家のアドバイスを同時に受けた人が2人いたとする。そのうち、すぐに行動できる人は結果も出せるが、話を聞いただけで放置している人には当然何も起きない。
むろん、代わってやってくれる人もいないので、気づくとそこには大きな差が生まれることになる。片方はそれなりの蓄財に成功し、片方はそれまでと変わらず貯蓄がないままだ。そこで、「ああ、自分も早くやればよかった」と悔やめる人には次にチャンスがあるだろうが、そこで言い訳やしくじりの理由探しを始める人もいるだろう。「どうせうまくいかなかった」「あの人は堅実な性格だし、自分とは違う」「今さら始めても遅い、仕方ない」――どうせ・自分と違う・仕方ない、のネガティブワードがぽんぽん出てくる人は、また同じことを繰り返す。
貯蓄を増やすために固定費を見直す、不要な支払いを解約する、浮いたお金を積み立てに回す――こうしたシンプルな家計の見直しは、地味なわりに手間がかかるものだ。その手間を惜しめば、貯まらない状況もずっと変わらないまま続く。自分に代わって夜中に働いてくれる“妖精さん”はいないのだから。たとえ見直しを試した結果、うまくいかなかったとしても原因がわかれば次の手も打てる。最初の行動をしないと、その先もない。
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