「貯蓄から投資」でもお金をまずは貯めるべき理由 インフレの今こそ「貯める力」が必要なワケ

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安易に「投資」をするよりも先に、「貯める力」を身につける必要があります(写真:taa/PIXTA)
岸田政権が「貯蓄から投資へ」の大綱を発表し、金融教育の開始やつみたてNISAの見直しなどが進められています。しかし、安易に投資に手を出すと、お金を増やすどころか、お金を減らすことにもなりかねません。まずはお金の基礎力である「貯める力」を身につける必要があります。
90日で「貯める力」をつける本』では、シンプルなメソッドをもとに、だれでもお金を貯めることができるコツを紹介しています(※本稿では同書より一部を抜粋しお届けします)。

「貯める力」が必要な理由

なぜ、今、「貯める力」なのでしょうか。

理由は2つあります。1つ目は「リスク対策」です。

ここのところ、スーパーではいつもの食品が値上げになり、気づけば光熱費も増え、物価高・インフレの時代になってきています。なのに、収入は増えないどころか手取りが減っている人さえいるでしょう。

そのうえ、海外の情勢不安やインフレで、この先どうなるかが読みづらい世の中です。物価は上がり、手取りは増えないのに、景気は不透明、家計が苦しい人が増えているといえます。

はじめて本書の元となる本を出した2009年当時は、リーマンショックの直後でした。世界的な金融危機に、当然のごとく日本も巻き込まれ、不景気となり、個人の生活にも大きな影響を及ぼしました。

今も同様に、世界的に景気が不透明な状況です。

こうした大きな危機のときは、お給料が減ったり、職を失ったりというリスクも増えてきます。

そんなときに貯金がないと、あわてたり、妥協したり、やりたいことをあきらめたり、さらには、騙されやすくなることもあります。

結局、収入がなくなったときに、乗り越えられるかどうかは、メンタルの強さなどもありますが、貯金があるかどうかも大きいのです。リスク対策として貯金は重要なのです。

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