この「支出を書きだし、消費・浪費・投資に分ける」際に大事なことは、決して気張らず、細かくつけすぎないこと。
パソコンや家計簿アプリもいいですが、面倒になったり設定が難しいというケースが多いので、アナログに手書きで始めるのがベターかもしれません。
食費であっても、肉や魚、お米代、外食、嗜好品などに細分化して記録できる家計簿もありますが、はじめからそこまで張り切らないで結構です。細かくつけたいのなら別ですが、几帳面にこだわりすぎることで、負担になり、続けられなくなってしまうのです。
家計簿をつけはじめると必ず「これはどの項目に入れたらいいの?」と迷いますから、項目をたくさん作りすぎないようにすることも続けるためのコツなのです。
「貯めたいけど貯められない」と悩む人には、意外にまじめできちんとした人が多いものです。
貯められない人は、ズバリ、「まじめでがんばりすぎてしまう人」なのです。「目標やスケジュール、やることに無理がある」「すぐに喜んだり落ち込んだり、と感情の起伏が大きい」「〝結果を出さなければ!〟と意気込む、張りきりすぎる」「繊細、すぐにあせる」といった傾向があります。なので、細かくなりすぎず、おおまかに負担になりすぎない程度にやってみてください。
投資は家計と貯金の延長線上にある
政府は「貯蓄から投資へ」という掛け声のもと、「投資」をすすめます。もちろんお金のある人は、余裕のあるお金を投資にまわしてますますお金を増やします。こうした世の中の状況にあせる気持ちもわかります。「投資を始めたい!」という人が多いのも理解できます。
ただ、「投資をしたい」でも「その投資をするお金がない」人は、まず「貯める力をつけてから」です。私は、そういうあなたのためにこの本を書いています。
しかし「お金が貯まるのを待っているだけでは、時間だけが過ぎてしまって……」と不安になる人もいるでしょう。
なので、90日で、「貯める力」をある程度養ってから「投資する」に進んでほしいのです。すでに始めている人ももちろん大丈夫です。「貯める力」を養えば、「増やす力」「活かす力」が高まります。
投資は家計と貯金の延長線上にあるものです。「貯める力」なくして、上手くいくことはありません。
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