まずは「貯める理由」をハッキリさせる
ところで、あなたはどうしてお金を貯めたいのでしょうか? 老後の資金が足りないと言われているから? 子どもの教育資金をつくるため? それとも、自分の夢をかなえるため? 私は、人それぞれ違う「貯めたい理由」を相談者に具体的にたずねます。
するとほとんどの人が、
「将来、お金が足りなくなる話が多くて不安です。だから、とりあえず貯めておこうと思って……。でも、なかなか……」
というあいまいな返事が返ってきます。
ほとんどの方が貯める目的を持たず、漠然とした不安を、貯金によって打ち消そうとしているだけなのです。意志や希望を持たないまま、なんとなく貯金に取りかかっている……だから、貯められないのです。
鋼のような強い意志の持ち主は別として、多くの人は「なんとなく」で貯められるほどカンタンに貯金はできません。
人間は、お金があれば使いたいし楽しみたい、ラクをしたいと思う生き物です。さらに、限られた収入で家計をやりくりし、家族みんなで生活していかなければならないのが現実です。たっぷりと余裕があるという人など、ほんの一握りですからね。
要は、ほとんどすべての人がお金を使いたい気持ちをコントロールし、自分なりの考え方や価値観を持ち、それを家計に反映させる必要があるということです。だからこそ、「何のために貯めるのか」にフォーカスするのです。
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