「年収450万貯金ゼロ」彼が2年で160万貯めたコツ 「貯める理由」をハッキリさせることが重要

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

何度チャレンジしてもお金を貯められない。そんな自分を変えたいと感じている人はとても多いものです。

先にも触れましたように、私の仕事はいわゆる「お金の問題児」ともいえる人に、その人の弱い部分を変化、補強するためのアドバイスをさせてもらい、再生していくことです。そして家計が再生すると、生き方までも変わります。

では、私のところにいらした依頼者の方のケースを例としてあげてみましょう。

■ 山本順一さん(仮名)27歳、独身、会社員。年収450万円。
貯金はゼロ。これまでの最高の貯金額は、ボーナス支給直後の30万円。本人曰く、特にムダづかいも、贅沢もしていないのに、月末になるといつも金欠とのこと。恋人との結婚を意識し、長年しみついた無計画生活を、90日貯金プログラムで転換しました。2年目にして、預貯金160万円。
■ 加藤芙美さん(仮名)35歳、主婦(パート)。年収80万円。
年収500万円の夫と小学生の子どもの3人暮らし。子どもの習い事や自分のストレスからくる買い物で、気づけば毎月赤字で貯金はゼロ。「将来のため」と思い、すすめられるままにiDeCoを始めたものの、赤字家計は直らず、クレジットカードのリボ払いに頼る生活。「このままではマズイ」と90日貯金プログラムをやったことで、3カ月で赤字家計を脱出、貯金ができるようになりました。2年ちょっとが経つころにはある程度のお金が貯まったので、つみたてNISAを1万円から始められるように。

上にあげた方々は、あなたよりも「お金の問題児」だったかもしれません。でも、再生をはたし、貯める力を身につけ、自分の可能性を最大限に広げて幸せな生活を送っています。

例えば山本さんは、お金の使い方のルーズさをあらためれば、自分の給料だけで結婚後も生活ができること、そして貯金もできることに自信を持ちました。そのように変わった彼を見て、恋人の女性も安心したようです。

加藤さんは、子どもの学費や将来を考え、「貯める力」をつけようと決意しました。何も考えずにiDeCoを始めたため、60歳までiDeCoは引き出せないことを知らず、カードで借金しながら家計をまわすという本末転倒ぶり。そのカードでの借金生活を変え、貯められるようになったことで、子どもや家族の将来をより前向きに考えられるようになったとのことです。

ですから、どうしてもお金が貯められないという方こそあきらめずに、これまでの経験や先入観をリセットして、もう一度取り組んでみてほしいのです。

たとえ現状がクレジットカード使いまくりのショッピング生活であっても、何度負けてもパチンコ三昧であっても、給料日前になると残高との戦いの生活であっても、

⃝こんな生活、続けていたらまずい。
⃝貯められない自分がイヤだ。どこかで人生を変えたい。
⃝お金をもっと有意義に使いたい。

そう意識するだけで、ムダづかいをなくし、貯金の達人となるチャンスと素質は十分にあります。それではお金を貯めたい、よりよい自分になりたい人が実際に変わるためには、どんなステップを踏めばいいのでしょう? 次のようにまとめてみました。

お金を貯める8つのステップ

① 自分の性格とお金グセを知る
② 無理なくできるお金習慣を考える
③ 今の固定支出を疑ってみる
④ 貯金目標とお金以外の楽しめる行動目標を持つ
⑤ 今、お金を貯められる環境なのか判断する
⑥ 期間設定と数字で自分を知る
⑦90日間での成果をふりかえる
⑧ 貯まってきたら、投資にもチャレンジ!

こうしてお金の問題児だった人たちが、お金だけでなく人生の大逆転をもなしとげているのです。あなた自身にも当てはめられるように、内容を紹介していきます。

次ページ8項目を具体的に解説
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事