冬場の心筋梗塞「家の中での寒暖差」に要注意 浴室だけでなく「トイレ」にも気を配りたい
人間関係が良くなると自律神経のバランスが整い、心臓に負荷がかかりにくくなります。そのうえで、趣味に興じたり、旅行に出掛けたり、カラオケで大声を出したり、ご自身が楽しいと感じることに取り組んで、心身ともにリラックスさせてあげましょう。おのずと心と体にかかるストレスは軽減されていくはずです。
冬はほかの季節よりも心臓のことを気にかけよう
冬に気をつけたいのは、「家の中での寒暖差」です。暖かいリビングから、寒い浴室へと移動し、温かいお湯につかったときに起こりやすい「ヒートショック」は、みなさんもご存じでしょう。ヒートショックとは、気温の変化によって血圧が乱高下を起こし、心臓や血管の疾患が起こること。最悪の場合、脳血管疾患、心筋梗塞、大動脈解離などを発症し、そのまま死に至ることもある、とても恐ろしい現象です。
冬のヒートショックで特に気をつけたいのが、入浴時です。暖房の利いた部屋から寒い脱衣所へと移動した際に血圧が上昇し、裸になって浴室に入るとさらに血圧が上がります。そして、お湯につかると体が一気に温まるため、血圧が急下降します。このときにヒートショックを起こしてしまうのです。高齢者、高血圧の方、肥満気味の方はとくに注意が必要なので、万全の対策をとるようにしてください。
徹底したいのは、以下の4点です。
②お湯の温度を低め(40度以下)に設定すること
③長風呂をしないこと
④お風呂からゆっくりあがること
浴室と脱衣所と同様に、リビングとの寒暖差で心臓の発作を誘発しやすくなるのがトイレです。入浴時のヒートショックは、いろいろなメディアでその危険性が叫ばれていますが、実はトイレでも注意が必要です。対策としては、トイレを使わないときでもドアを開けておき、気温差を和らげておくのもいいでしょう。ヒートショックは、起こると命にかかわります。多発する冬場は、警戒を怠らないようにしましょう。
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