――偶然のきっかけで彼女たちと知り合い、町歩きをするようになった春太は、漫画ではどのような役回りでしょうか。
春太は中学生で「学校が肌に合わない」と感じ、ほとんど学校に行っていません。でも町歩きや歴史が好きで勉強熱心です。これは中学時代不登校だった私自身の経験が投影されています。
大学生のサラと小学生のセラム、その2人の間くらいの世代の視点や感覚も必要だと思いました。サラは自分のルーツや背景、信仰について自覚的で、言語化することができる。
一方でセラムは自分が周りとは異なる背景を持っていることをなんとなく感じてはいるけれど、まだうまく言葉にして説明することはできない。
春太はその中間くらいにいて、学校にうまく馴染めないことから、自分が周りと比べて「普通」ではないのではないかと悩んでいる。自分が周りとは何か違うとそれぞれ感じているのだけど、その理由も3人の中でまちまちです。
「若い人が感心…」と問われ驚く若者たち
――若い3人が街を歩いて地図を見ながら話していると、地元のご年配の方が声をかけます。ほぼ「若い人なのに感心ね」と大人は返します。ところが3人は、「若いのに……」という言葉を気にしています。
これも私の経験から描いたものです。とある石碑を探して歩いていると、地元との年配の方から「何か探しているのかい?」と話しかけられました。
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