山陽電車の「ザ・ターミナル」、山陽姫路駅の存在感 百貨店の巨大ビル2階に頭端式ホームの風格

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山陽百貨店の本館はまず1953年、現在の北側部分に地下1階・地上4階の建物が完成して営業を始めた。

『山陽電気鉄道百年史』は「百貨店設立については、当社と姫路駅前に本社を置く神姫合同自動車(現神姫バス)の2社が大部分を出資したほか、地元経済界のバックアップも得てスタートとの計画を固めた」「この建物の竣工が駅前整備の一番手となり、姫路の近代化に大きな役割を果たした」と振り返る。

1954年当時の山陽百貨店
山陽百貨店(第1期)。1953年に建物が完成した当時(写真:山陽電気鉄道)

「巨大ビルが姫路の玄関に」

複数回にわたる増改築を経て、1962年に6階建ての建物が完成。百年史によると「これで創立時の構想だった待望の全館6階、塔屋2階の巨大ビルが姫路の玄関に姿を現した。中央塔屋には高さ17mのコンビナートネオン塔を設置し、山陽電車・神姫バス・山陽百貨店の文字を夜空に輝かせて姫路名物となった」。1991年には隣接する神姫バスとの合同ビル、再開発ビル「キャスパ」がオープン。百貨店の売り場面積は大幅に増加した。

山陽百貨店(第4期)
山陽百貨店(第4期)。1962年に完成し、創立時の構想であった全館6階、塔屋2階の建物になった(写真:山陽電気鉄道)
神姫バスと合同の再開発ビルキャスパと姫路城
JR姫路駅前から見た現在の山陽姫路駅・山陽百貨店。「ロフト」が入る左の建物が「キャスパ」(百貨店西館)。右奥には姫路城の大天守(記者撮影)
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